抗ウイルス剤
カチオンポリマーを主成分とする有機系抗ウイルス剤です。
樹脂練り込みや塗料・インキ向け等、幅広い用途にご使用が可能です。
抗ウイルス加工 SIAAマーク申請のための安全性基準をクリアしています。
効果機構
カチオンポリマーがウイルスのカプシド、エンベロープのたんぱく質を変質させ、ウイルスを不活化させます。
ウイルスは遺伝子RNA、DNA を核に、たんぱく質の殻であるカプシドによって包まれています。さらにカプシドを、脂質と糖たんぱく質から成るエンベロープと呼ばれる外皮で覆われたものがあります。
安全性
①急性毒性LD50:LD50(ラット)>2,000 ㎎/kg
②皮膚1次刺激性:なし(ウサギ)
③変異原性:陰性(Ames)
④皮膚感作性:陰性(モルモット)
抗ウイルスSIAAマーク申請のための安全性基準に適合しています。
使用上の注意
・使用前に安全データーシート(SDS)をよく読み、全ての安全注意を理解してからご使用下さい。
・本品は吸湿性があるため出来るだけ速やかにご使用下さい。保管する場合は屋内の冷暗所に密封状態で保管して下さい。
・弊社抗ウイルス剤は原則として国内で製造する国内市場向けの製品向けとなります。
抗ウイルス剤や抗ウイルス製品を海外に輸出する場合はご相談願います。
粉体タイプ:FC-V20S | 液体タイプ:MP-VP22 | マスターバッチタイプ |
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粉体タイプ FC-V20S
各種樹脂に添加、練り込むことで成型品に抗ウイルス性能を付与することができます。
性状
製品名 | FC-V20S |
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外観 | 白色粉末 |
組成 | カチオンポリマー/無機粉体 |
耐熱性 | 250℃以上 |
性能
PP樹脂練り込み例
- 試験体:ポリプロピレン樹脂、FC-V20S 添加量 2.0% 射出成型
- 試験方法:ISO 21702
- 試験機関:ボーケン品質評価機構
プラーク測定による感染価測定値から抗ウイルス活性値算出
試験ウイルス | A 型インフルエンザ | ネコカリシウイルス |
抗ウイルス活性値 | 3.8 | 3.3 |
抗ウイルス SIAAマーク基準 抗ウイルス活性値 2.0以上
※抗ウイルス活性値(常用対数値)
=24時間後の対照試料のウイルス感染価 − FC-V20S添加試料のウイルス感染価
荷姿
・10 ㎏ (アルミ袋/段ボール)
液体タイプ MP-VP22
MP-VP22 はカチオンポリマーの酢酸ブチル分散液です。
各種溶剤系塗料、インキ、紫外線硬化型塗料等に添加して、抗ウイルス機能を付与する事が出来ます。
液状で塗料中に容易に添加、混合することが可能です。
性状
製品名 | MP-VP22 |
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外観 | 白色液状 |
組成 | カチオンポリマー/酢酸ブチル分散液 |
有効成分 | 約20% |
最大粒子径 | 30μm 以下 |
粘度 | 約12.5mPa·s |
性能
塗料添加例
- 試験体:溶剤系アクリルウレタン塗料
- 添加量:MP-VP22 11%(対塗料固形分)
※推奨添加率は塗料の固形分に対しMP-VP22 11%です。 - 試験方法:ISO 21702
- 試験機関:ボーケン品質評価機構
プラーク測定による感染価測定値から抗ウイルス活性値算出
試験ウイルス | A型インフルエンザ | ネコカリシウイルス |
抗ウイルス活性値 | 2.5 | 3.1 |
SIAA 抗ウイルス登録基準 抗ウイルス活性値 2.0以上
※抗ウイルス活性値(常用対数値)
=24時間後の対照試料のウイルス感染価 − MP-VP22 添加試料のウイルス感染価
荷姿
・3kg 缶
マスターバッチタイプ PEW4-80HZ
PEW4-80HZはPE樹脂にカチオンポリマーを練り込んだマスターバッチです。
PE樹脂を初めとするオレフィン樹脂に添加して、抗ウイルス機能を付与させる事が可能です。
ペレット状ですので樹脂と容易に混合する事が可能です。
性状
製品名 | PEW4-80HZ |
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外観 | ペレット状 |
組成 | カチオンポリマー/オレフィン樹脂 |
有効成分 | 約80% |
- ここに記載された試験の結果は、細心の注意の下に行なった試験に拠るものですが、実際の性能を保証するものではありません。ご使用に先立ち充分な評価を頂いた上でご使用下さい。
また、今後、記載内容について予告なしに変更する場合が有ります。
